リースバックとは、住んでいる自宅を売却して、まとまった資金を手に入れながら今の家に賃貸で住み続ける方法です。
様々なメリットがあるこのリースバックという方法は、年々利用者が増えていますが、反面トラブルが起きているのも事実です。
「リースバックはやばいって本当?」
「リースバックは罠?」
インターネットで調べるとこんなキーワードも出てくる為、疑問や不安を感じられる方も少なくないかと思います。
リースバックがやばい訳ではありません。
リースバックがやばいと言われている原因は、リースバックの仕組みをしっかりと理解していない方による契約トラブルが大半だからです。
この記事では、リースバックについて「やばい」と巷で噂される理由について解説していきます。
リースバックを利用する前に確認しておくべきポイントや業者の選び方も解説しているので、リースバックで後悔しないための検討材料としてください。
リースバックの仕組みを理解できていれば決してやばくないのでご安心ください。
お客様担当者情報
株式会社NGU 代表取締役 川口隆太 | |
加盟団体 | 公益社団法人 全日本不動産協会 公益社団法人 不動産保証協会 公益財団法人 東日本不動産流通機構 |
契約数 | 464件 |
現地調査 | 571件 |
リースバック契約率 | 81%以上 ※現地にて本査定を行ったお客様からの割合 2024年10月現在 |
細かく丁寧なサポートを行います。
必ず現地に赴き、隅々までリサーチをした上で、お客さまの資産が最大化される御提案を行います。
リースバックはやばいという訳ではない
リースバックは、決してやばいという訳ではありません。
仕組みをしっかりと理解し、適した人が利用する分にはとても素晴らしい方法です。
まとまった資金を手に入れられたり、住宅ローンを解消できるなどのメリットをうまく活用すれば生活が豊かになります。
ですが、契約内容を確認しないと失敗するケースがあります。
多くの業者は丁寧な説明を行い、メリットと注意点をしっかりと伝えた上で契約を行っていますが、一部悪徳業者がいるのも事実で「やばい」「詐欺だ」といった悪評もあります。
リースバックをする際には契約内容をよく確認するのが重要です。
リースバックの認知度が高くないことも「やばい」と言われる要因です。
国土交通省が公開している「リースバックの現状について」で掲載されているアンケートの結果では、回答者1万人のうちリースバックの「仕組みを知っている」のは22%で、残りの78%は「はじめて聞いた」「聞いたことはあるが仕組みは知らない」となっています。
ほとんどの人がリースバックについて理解していないため、「やばい」という評判のみが広がってしまっているという現状です。
以下でリースバックについて詳しく解説していますので、ご利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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ハウスマッチの提携業者には
悪徳業者はなし!
トラブル事例も過去に0件!
リースバックがやばいと言われる理由
リースバックがやばいと言われているのは、以下の2点が主な理由です。
- 実際に悪徳業者が存在しているため
- リースバックの内容をしっかりと理解せず契約してしまうため
特に、リースバックでトラブルに遭った人は、リースバックのことをよく理解しないまま利用してしまった人が多い傾向にあります。
なぜやばいと言われているのか、トラブルはどうして起きるのかをよく理解した上で、リースバックの利用を判断することをおすすめします。
実際に悪徳業者が存在しているため
リースバックにおいて「やばい」と言われる理由の一つに、悪徳業者の存在があります。
リースバックは、自宅を売却した後も住み続けることができる仕組みですが、悪徳業者はこの制度を悪用し、不当に安い価格で物件を買い取ったり、後から高額な賃料を請求することがあります。
特に高齢者や不動産知識が乏しい方がターゲットになりやすく、契約内容が不透明であったり、トラブルが発生するケースも少なくありません。
ですが、そういった業者は一部で、家賃や売買代金を正当な価格で設定し、利用者に寄り添ったサービスを提供している業者も多く存在しているので、事前によく調べてから業者を選びましょう。
リースバックの内容をしっかりと理解せず契約してしまうため
利用者のリースバックへの理解度が低い点も「やばい」と言われる理由として挙げられます。
リースバックは、利用者にとって多くのメリットがある一方で、契約内容やリスクを十分に理解しなければトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
特に、売却価格が市場価格よりも低く設定されることや、後に賃料が上昇する可能性がある点を把握していない利用者が多いため、トラブルや不満が生じることがあります。
また、契約時の説明が不十分だったり、専門用語が多くて理解が難しい場合も、リースバックのデメリットやリスクに気づかないまま契約を進めてしまい、トラブルに発展するケースも少なくありません。
トラブルを避けるためにも、リースバックを利用する際は、しっかりと情報収集を行い、契約内容を理解した上で判断することが重要です。
メリットだけでなくデメリットや仕組みもよく理解したうえで、リースバック契約が本当に自分の状況に適した契約なのか慎重に考えましょう。
引用:消費者トラブルFAQ|独立行政法人国民生活センター
リースバックのトラブル事例
リースバックがやばい・罠と言われているトラブル事例は、以下の通りです。
ほとんどのリースバック業者は丁寧に契約を行っており、上記のような事例は稀ですが、ごく一部では強引に契約しようとする業者がいるのも事実です。
また、リースバックの契約内容について理解していなかったためによくわからないまま利用することになり、結果的に「騙された」と感じてしまうこともあるようです。
リースバックが「やばい」「詐欺だ」といわれる具体的な理由を解説しているので、そういった業者と契約しないよう、参考にしてください。
また、リースバックで失敗しないように、リースバックについてしっかり理解しておきましょう
高額な諸経費を請求された
リースバックの契約中に、高額な諸経費を請求されたという事例もあります。
リースバックは家の売却と賃貸契約の際に、諸経費が必要になります。
例えば、仲介手数料や事務手数料などが該当します。
不動産の契約である以上、諸経費がかかるのは仕方がないですが「諸経費はかからない」といって勧誘してくる業者がいますので注意してください。
後になってから経費負担のトラブルにならないよう、事前に経費負担の内訳内容を確認することが重要です。
また、後々に解約しようとして、高額な解約金を請求されるパターンもあるため、諸経費以外の面でも、お金が関わる点は必ず事前に確認するようにしましょう。
以下は実際にあった事例です。
営業担当者は何度か来訪し、しつこく勧誘され、根負けして約2,000万円で契約することになった。契約書を交わす約束の日に「やっぱり契約はキャンセルしたい」と電話で伝えたが、「もう書類を作っているので訪問する」と言われ、来訪された。自分が不安そうにすると「必要になったら、老人ホームに入れるよう手配もするので安心して欲しい」と言われ、自分で老人ホームは探せないと思っていたので、契約することにした。後日、不安になり、業者に解約を申し出ると、「解約金が400万円必要だ」と言われた。
引用元:国土交通省
割高な司法書士費用を請求されるケースがある
売り主は基本的には所有権の移転にはあまりお金がかからないことがほとんどですが、一部のリースバック買取業者では、物件を売却する際に司法書士費用を請求してくる場合があります。
この場合、リースバック業者が提携している司法書士は、一般的に依頼するよりも費用が高く設定されているケースが多く、安価に受けてくれる司法書士を自分で選択するなどが出来ないケースが少なくありません。
諸経費を低く抑えたい場合は、契約前によく確認するようにしましょう。
ハウスマッチであれば、諸経費を抑えてご契約いただくことが可能です。
また、司法書士も複数人から選択することができます。
諸経費を抑えたい方はぜひ一度ご相談ください。
再契約を断られ退去せざるを得なくなった
リースバック業者に再契約を断られ、退去せざるを得なくなったというトラブルがあります。
リースバック契約後は定期借家契約を結び、2~3年ごとに契約を更新するというルールを定める場合があります。
ただし、定期借家契約は、更新を約束するものではありませんから、「何度でも再契約が可能と聞いていたのに、再契約を断られて退去せざるを得なくなる」という状況になってしまう可能性があります。
賃貸借契約の期間(数年間)を定められる場合が多く、そのままずっと住み続けられる保証はありません。賃貸借契約の更新を断られることも考えられます。
引用:消費者トラブルFAQ|独立行政法人国民生活センター
リースバックの契約を締結する際は、再契約の可否について条件を確認しておくと良いでしょう。
以下は実際にあった事例です。
賃貸借契約の期間満了が近づいてきたため、事業者に更に住み続けたい旨を申し出たところ、契約は定期借家契約であり、再契約することを拒絶されたため、退去しなければいけなくなった。
引用:国土交通省
口頭で契約内容を伝えられた場合には注意が必要
悪徳なリースバック業者の中には、口頭で「ずっと住み続けられます。」と契約者に伝えていたが、書面には定期借家契約を契約させており、途中で退去を余儀なくされる場合も少なくありません。
実際に、お年寄りの方が、担当者に口頭で住み続けることができると説明され、契約したが、実際には定期借家契約で、泣き寝入りする事になったというトラブルも発生しています。
リースバックを行って、同じ家に住み続けたいという方は、契約の際に普通借家契約であるかを必ず確認するようにしましょう。
ハウスマッチでは、お客様がご希望される以外では、普通借家での契約を行っていますので、リースバック後も同じ家にずっと住み続けたいという方は是非ご相談ください。
買取額が適正額を下回った
一部の悪徳業者は、売買相場に比べて極端に買取金額を安く提示してくるケースがあり、これも「リースバックがやばい」と言われてしまう1つの理由です。
売却金額の相場は実際には個々の物件の事情によって当然変わってきますが、不動産会社に金額の根拠となる情報を求めてみるのもおすすめです。
不動産の適正価格を調べるには、国土交通省がリリースしているサービスを活用しましょう。
以下のリンクからリースバックを検討している物件の適正価値を調べてみてください。
サービス名 | 運営者 | サービスURL |
---|---|---|
土地総合情報システム | 国土交通省 | https://www.land.mlit.go.jp/webland/ |
REINS Market Information | 不動産流通機構 (国土交通大臣指定) | http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do |
以下は実際にあった事例です。
年金が唯一の収入である、高齢の男性が、リースバック事業者からの勧誘を受け、自宅をリースバック事業者から提示された700万円で売却し、月約15万円で賃借するリースバック契約を結んだ。
同不動産の市場における取引価格は1億2000万円相当であるにも関わらず、十分な説明もなく、後々著しく低額な売買金額設定がなされていたことが判明した。
参考元:国土交通省
急に不動産の所有者が変わった
リースバックを契約していた不動産会社が倒産するなどの理由で、不動産の所有者が変わる場合があります。
不動産の所有者が変わってしまう原因として、以下のようなケースが考えられます。
- リースバック業者が倒産する
- 賃貸中に物件が売買される
- 知らないうちに物件が競売にかけられる
リースバック業者に家を売却した場合、リースバック業者が家の所有権を取得します。
しかし、小規模なリースバック業者や経営不振に陥っている業者は、倒産してしまう可能性があります。
そうすると、これまで通りに契約を続けていくことは困難です。
もしリースバック会社が倒産したら、現在賃貸している住宅は第三者に売却されてしまうことがあります。
その場合、主に物件は競売にかけられてしまうため、家を買戻すことができなくなってしまいます。
金融会社が返済のためにリースバックを契約させる
金融会社が返済のために、融資を受けている債務者にリースバックを契約させると言う事例も過去にはありました。
消費者金融のような融資を行う金融会社では、出資法によって上限金利が決められているため、一定の金額までしか金利をつけることが出来ません。
ですが、リースバックでは出資法は適用されないため、100万円の売却価格で毎月の賃料を10万円請求するなど、リースバックを利用した融資を行っていました。
現在はこういった業者はほとんど存在していませんが、注意が必要です。
以下は実際にあった事例です。
金融会社から300万円ほど融資を受けていた女性が、本来3.5万円の返済のはずが、金融会社がリースバックを契約させたことで、毎月10万円を返済させるというトラブルが過去にありました。
家賃が値上げされ払えなくなる
リースバックがやばいと言われる理由の1つに、家賃が値上げされてしまい払えなくなることが挙げられます。
リースバックをすると家賃を払って、その家に住み続けることになります。
しかし、リースバック業者が家賃を上げてしまうと家賃の支払いができなくなってしまい、退去を余儀なくされてしまうケースがあるのです。
もともとリースバックの家賃は周辺地域の相場よりも高額な設定になっているケースが多いです。
そこから契約更新の際に家賃の値上げをされて、支払いができなくなることが多く発生しています。
賃貸借契約の家賃が相場より高額に設定されてしまうことがあります。
引用:消費者トラブルFAQ|独立行政法人国民生活センター
また、契約更新時に家賃を値上げされることも考えられます。
実際にあった事例をご紹介します。
家賃は月20万円とのことで住み続けていたが、何年か経ってから契約更新のタイミングでリースバック業者から「来月から家賃を月23万円に値上げさせて頂きます」と一方的に言われて、退去を余儀なくされた。いきなり住む家がなくなり、次の家探しや生活基盤を立て直す事にとても苦労した。
リースバックの契約ができなかった
「リースバックができると聞いて契約を進めていたのに、いざ契約になるとリースバックの契約を断られる」というトラブルもあります。
買取額が住宅ローンの残債を下回っていることが原因の一つです。
このような住宅の資産価値よりもローン残高の方が多い状態のことを「オーバーローン」と言います。
オーバーローンの状態ではリースバックできないため、任意売却※をしてからリースバックを利用するという方法を取るケースがあります。
※任意売却とは、債権者の同意を得てから差押解除及び抵当権抹消をしてもらう売却方法です。
買戻しの金額が高額・応じてもらえない
リースバックの買戻しの金額が高額・応じてもらえないといった事例もやばいと言われる理由です。
特に「口約束で買戻しの約束をしていたけど買戻しをしてもらえなかった」といったケースが多いです。
一旦リースバック業者に持ち家を売った後、再び持ち家を買い戻すことができます。
買戻しを考えられている方は、契約内容に買い戻しについての規定を定めておくと良いでしょう。
尚、リースバックの買戻しを考えられている場合は「再売買の予約契約書」等の契約書をご用意することが一般的です。
相続人である家族と揉めた
リースバックで、相続人である家族と揉めたという事例もあります。
リースバックはご近所や第三者に知られずに住み続けられるというメリットがありますが、自宅を相続するつもりの家族にリースバックのことを告げなかった場合、後に揉め事となる可能性があります。
また高齢者を狙った業者に不利な契約をさせられるという事例もありますので、事前に家族と相談してからリースバックを検討しましょう。
実際にあった事例をご紹介します。
名義人の男性が一人で家に住んでおり、その物件をリースバック契約で売却し、決済まで進めた。
しかし、病で急遽亡くなってしまい、相続人から一切話を聞いていないとトラブルとなりました。
この名義人は契約の際に家族の了承を得ていると話していましたが、実際は一切了承を得ておらず、勝手に進めて契約をしていたことが判明しました。
上記の事例では契約は承継となり、ご親族の方が賃貸として住むこととなりましたが、そういったトラブルに対応できない業者も多く見受けられます。
リースバックを契約する際は、トラブルを避けるため必ず家族や身内には相談するようにしましょう。
リースバックでやばい業者を選ばないポイント
リースバック業者を選ぶコツは以下の3点です。
- リースバック業者の実績を確認する
- 口コミや評判が良い業者を選ぶ
- サービス内容を確認する
業者選びで失敗してしまうと、悪徳業者と契約してしまったり、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が格段に高まってしまいます。
そのため、リースバック業者の選び方のコツをしっかり理解した上で、契約を進めるようにしましょう。
リースバック業者の実績を確認する
リースバック業者を選ぶ際は、必ず業者のリースバックでの実績を確認しましょう。
もちろん、実績が浅くても優良な業者はありますが、これまでのリースバックの実績が多ければ多いほど、不安なく依頼することが可能です。
また、業者によっては、どういったエリアのどういった物件と契約したことがあるかなど、実例を掲載している業者もあるため、自分の物件と比較することも可能です。
実績は公式ホームページなどで掲載されている場合が多いため、まずは業者を決定する前に確認してみましょう。
口コミや評判が良い業者を選ぶ
業者を選ぶには、利用者の口コミや評判を参考にすることも重要です。
実績を確認することも重要であり、まず実績がなければ選ぶべきではありませんが、実績があっても、実は利用者からの評判が悪いというような事例も少なくありません。
そのため、実績を確認した後に利用者の口コミや評判も確認し、本当に信頼できるリースバック業者であるのかを見極めましょう。
最近では、口コミサイトやまとめサイトなどだけでなく、SNSでも口コミや評判を知ることが可能なので、複数の媒体で、より多くの口コミなどを確認することがおすすめです。
リースバックを利用する際の参考になるよう、ハウスマッチに寄せられた口コミをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
住宅ローン以外の債務も含め返済でき助かりました。将来は買戻したいと考えています。
38歳 会社員
リースバックの目的:借金返済
引越しをせずに事業を続ける事が可能になりました。
42歳 自営業
リースバックの目的:事業資金、教育費
売却により不動産を現金化し、年金だけで不安だった老後資金も安心です。
63歳 無職
リースバックの目的:老後資金
自分でも多くの見積もりを取っていましたが、それより好条件でまとめてくれました。
42歳 自営業
リースバックの目的:事業資金、教育費
引用:ハウスマッチ
他の業者の口コミも比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。
サービス内容を確認する
リースバック業者を選ぶ際は、必ずサービス内容を確認しましょう。
リースバック業者と言っても、サービスの内容が異なる場合があります。
例えば以下のような点が、業者によって異なります。
- 買い戻しの可否
- 手数料などの諸経費
- 契約期間や更新の条件
上記のようなサービス内容が異なることから、所有している物件や求める条件によって、適した業者は異なります。
そのため、それぞれの業者のサービス内容を把握した上で契約する業者を選択するようにしましょう。
そもそもリースバックとは?
リースバック(セール・アンド・リースバック)とは、持ち家を売却してまとまったお金を手にしながら、賃貸契約として同じ家に住み続ける方法です。
持ち家を保有している状態 | リースバックの特徴 |
---|---|
・所有者は自分 ・固定資産税や住宅ローンを負担する ・保有している限り住み続けられる | ・所有者はリースバック業者に移転する ・まとまった売却資金を手に出来る ・毎月の家賃を負担する ・契約期間は住み続けられる |
リースバックの仕組みは、リースバック業者と売買契約および賃貸借契約を締結することによって、同じ家にそのまま住み続けることが可能になるというものです。
上記の契約が締結されると、査定額に基づいた資金が所有者に一括で支払われるようになっています。
保有している限り住み続けることができるため、売却後も周囲に知られることはありません。
特に住宅ローンの返済が苦しいと感じている方や、まとまった資金が必要な方におすすめの方法です。
多額な資産運用となるため、利用前には売却額の妥当性や契約期間などについてしっかり検討するようにしましょう。
リースバックの流れ
リースバック利用の流れは以下の通りです。
- 問い合わせ・査定依頼をする
- 簡易査定を受ける
- 不動産会社によって現地調査が行われる
- 不動産売買契約を締結する
- 残金決済・賃貸借契約を締結する
- 賃貸生活がスタート
基本的には不動産売却と同じ流れで進みますが、違う点としては、その家に今後も住み続けるという点です。
そのため、適切な契約が結ばれているかなどは入念に確認しておきましょう。
流れや仕組みをしっかりと理解していなければ、悪徳業者に騙されてしまう可能性もあります。
リースバックを利用する前に、リースバックの仕組みや流れについてよく理解しておきましょう。
リースバックのメリットとデメリット
リースバックのメリットとデメリットは以下の通りです。
リースバックのメリットは、自由に使える現金を得ることができ、まとまった資金を手に入れたうえで持ち家に住み続けられます。
また、所有権が移るため住宅ローンや固定資産税からも解放されます。
リースバックをした後でも資金が整えば将来的に買い戻すことも可能ですから、買戻しを検討されている際は契約条件に買戻しができるように定めておきましょう。
リースバックのデメリットとしては、リースバック会社の都合で家賃が値上げされたり、更新時期に立ち退きを命じられたりすることがあるという点です。
事前に契約書で家賃に関する定めや更新に関する条件を確認しておきましょう。
リースバックの使用事例
ハウスマッチでリースバックを実際に使用された方の事例を紹介します。
リースバックについて理解し、利用を検討している方は、是非参考にしてください。
- 1、名古屋市/2021年築/60代男性/会社員
-
リースバック査定額:1,520万円
リースバック賃料:7.8万円ニュースで見た老後2,000万円問題で不安になって問合せ。
新築で不動産購入時に頭金を4,000万円と多く入れていた為、ローン残債は少なかった。
今は収入があるのでローンを支払っていけるが年金だけになった時に支払いしながら老後の資金が手元に無いことに不安になり、リースバック査定希望。
代金5,500万円、賃料27.8円で提示するも手元に残るお金が減ってもいいので賃料を抑えてほしいと希望があるということで当社が買主に交渉。上記金額で契約。 - 2、江戸川区/1983年築/80代男性/年金受給
-
リースバック査定料:3,100万円
リースバック賃料:14.8万円主人と二人暮らし。
借入などはなく、生活に困ってはいない。
子供も独立して家を建てており、当該物件はいらない、相続しないと息子から言われていて先々を考えリースバック査定。
査定報告時、価格を知りたい程度の軽い気持ちだった印象を受けるが、不動産は相続対策や資産価値としては強いが、相続を考えないのであれば有意義な老後生活を送る為にリースバックで不動産を現金化して使い切ることを提案。
当初、リースバック査定は売却金額3,800万の家賃/月20万だったが、夫婦の年金を考え、代金を下げ、賃料を下げることをおすすめし、上記金額で契約。 - 3、葛飾区/1971年築/50代男性/アルバイト
-
リースバック査定料:600万円
リースバック賃料:9万円中古で15年前に購入。
男性一人暮らしでペットがいるので引越は考えていない。
カードの借入が400万あり、月返済額が10~20万。債務整理をしている。
建築基準法上の道路に接道していないことから再建築ができない物件。
大手買取会社や地元不動産会社には自身で相談したがすべて断られてリースバック査定依頼。
再建築不可、事故物件等の買取を中心に行っている会社の買取金額(実勢価格)を元に売主に交渉し、上記金額で契約。
リースバックで失敗しないために確認すべきポイント
リースバックで失敗しないために、利用する前に確認しておくべきポイントは、以下の7点です。
リースバックのトラブル例をSNSなどで見かけて、「リースバックをしない方がいいかもしれない」と思う方もいるでしょう。
しかし、リースバックを活用して余裕のある生活を送っている方も沢山います。
上記のポイントを押さえておくことで、リースバックでの失敗を回避できる可能性が高くなります。
リースバックのトラブルに遭わないためにも、よく確認しておきましょう。
ポイントをしっかりと押さえていればトラブルに遭う可能性は低くなります!
契約内容を確認する
基本的な注意点ではありますが、リースバックをする際の契約内容はしっかりと確認しましょう。
とくに「普通借家契約」か「定期借家契約」なのかは重要なポイントです。
普通借家契約は貸主の事情で更新を拒むことができませんが、定期借家契約の場合は2~3年の更新のタイミングで貸主の事情で更新を断ることができます。
契約書を読んで事前に不明点を確認し、リースバック業者へ問い合わせするようにしましょう。
適正価格を自分でも調べておく
リースバックの売却価格は安くなる可能性がありますが、自分でも適正価格を調べておきましょう。
適正価格は国土交通省の提供サービスなどで確認できます。
リースバック後の家賃について検討しておく
契約をする前に、リースバック後の家賃について検討しておく必要があります。
リースバックをすると固定資産税などの支払いはなくなりますが、毎月家賃の支払いが発生します。
今まで不要だったお金が必要になり、場合によっては、家計を圧迫するものになるかもしれません。
支払いが継続できるか、自分の収入と比較して資金計画をする必要があります。
買戻しの条件も確認しておく
リースバックをした後に買戻しも検討しているのであれば、買い戻しの条件も検討材料にしましょう。
口約束にせず、書面上で買い戻しの旨を記載しておいてください。
また、買戻しを考えているのであれば、「家賃の滞納はしない」「退去しない」という最低条件はクリアするようにしましょう。
複数の業者を比較する
やばい業者を選ばないために、複数の業者を比較することが重要です。
1社の見積だけだと、提示された不動産売却額が適正か判断できません。
業者によって見積額が大きく違うことがあるので、複数社に見積もりを依頼しましょう。
ハウスマッチなら最大10社同時見積もりが可能
リースバックの一括査定サイトに関してはこちらの記事もご覧ください。
家族や親族には必ず事前に相談する
リースバックを利用する際にトラブルを避けるためには、家族や親族に事前に相談することが非常に重要です。
リースバックは、住み慣れた家を手放しながらも住み続けることができる仕組みですが、その後の生活や経済的な影響が大きいため、独断で決めると後でトラブルになる可能性があります。
特に、家族が知らないまま進めてしまうと、後になって反対されトラブルになったり、経済的なサポートが必要になった際に問題が発生することがあります。
大切な資産に関わる決断なので、家族や親族としっかりと話し合い、納得のいく形でリースバックを利用しましょう。
リースバック利用後のライフプランをしっかり計画しておく
リースバック利用後のライフプランをしっかりと計画しておくこともトラブルを避けるためには不可欠です。
売却後の資金の使い道や、将来的な生活設計を明確にしておかないと、思わぬトラブルや経済的な不安に直面する可能性があります。
例えば、売却によって得た資金をどのように使うのか、また賃料の支払いが将来的に負担にならないかを事前に検討しておく必要があります。
さらに、賃料が変動する可能性や、長期的な収支バランスを見据えて計画を立てることが重要です。
ライフプランが不明確なままリースバックを進めると、後にトラブルに繋がってしまう可能性もあるので、この家に何年住みたいのか、売買代金でいくら欲しいのかなど、ライフプランを考えたうえで、リースバックの利用を検討しましょう。
リースバックは注意をすればやばくない
リースバックは注意をすれば、決して「やばく」はありません。
リースバックで失敗しないために、基本情報を把握しておきましょう。
リースバックとは、持ち家を売却後も家賃を支払うことで引っ越しをせずに住み続けられる方法です。
リースバックでは将来的に家を買い戻せるなどのメリットがありますが、契約条件を確認していないためにトラブルへ巻き込まれてしまう事例が報告されています。
リースバックをする際は契約条件を確認しておき、メリットやデメリットを確認することが必要です。