急な出費でまとまった資金が必要になったとき、どんな方法で調達しますか?
必要な資金や金利、返済期間など条件を考えると、不動産担保ローンはおすすめの選択肢の一つです。
しかし、気になるのは「即日融資に対応しているのか」という点ではないでしょうか。
本記事では、「不動産担保ローンを早く融資してもらうコツ」や「即日融資に対応してくれる不動産担保ローン」などについて詳しく解説します。
不動産担保ローンとは
所有している不動産を担保に、お金を借りられるのが不動産担保ローンです。
家族や法人が所有する物件も担保に利用できる場合があり、急な出費や事業資金など、まとまった資金が必要な時におすすめの資金調達方法になります。
審査は、契約者の信用力と担保となる不動産の価値を総合的に判断します。
そのため、一般的な無担保ローンより金利が低く、まとまった資金を借りやすいのが魅力です。
資金使途は原則自由で、事業資金や生活費など、さまざまな用途に活用できます。
不動産担保ローンの審査基準
急な資金調達に役立つ不動産担保ローンですが、審査に通るにはいくつかのポイントがあります。
審査は、利用者の返済能力と担保となる不動産の価値に基づいて行われます。
返済能力で審査されるポイントは以下になります。
- 安定した収入があるか
- 他の金融機関からの借入状況の確認
- 過去に金融事故などの滞納がないかの確認
不動産担保ローンを利用する上で、安定した収入がないと審査に通るのは難しくなります。
また、他の金融機関からの借入がある場合は、返済が滞るリスクを避けるために、借入金額によって審査に落ちることもあります。
過去に金融事故を起こしている場合は、完済してから5年以上経過していないと不動産担保ローンを利用することはできません。
担保に入れる不動産で審査されるポイントは以下になります。
- 建物の種類・構造・築年数
- 立地条件
- 土地の広さ
上記を基準に不動産の評価を行い、融資金額が決定され、不動産の評価額が高いと、融資金額も大きくなります。
不動産担保ローンにおいて、担保となる不動産の価値は、融資金額に大きく影響します。
このように、不動産担保ローンは、返済能力と不動産価値に基づいて審査されます。
事前に審査基準を理解し、準備をしておくことで、スムーズに資金調達をすることができます。
不動産担保ローンは即日融資が可能?
ここでは「不動産担保ローンは即日融資が可能?」について解説します。
結論は、即日融資が可能な金融機関もあるが、ほとんどの金融機関では即日融資が難しいのが現実です。
ここでは以下について紹介していきます。
不動産担保ローンの即日融資が難しい理由
不動産担保ローンの即日融資が難しい理由は、個人の信用力や担保の不動産の評価を審査しなければいけないからです。
不動産の評価は、土地の面積、築年数などの情報を得るために現地調査を行う必要があり、不動産に関する書類の取得などには思った以上に時間がかかってしまいます。
このように、審査に時間が要するので、即時融資は難しいと考えられます。
不動産担保ローンを検討している場合は、時間に余裕を持って、早めに金融機関へ相談するのがおすすめです。
即日融資が可能な金融機関もある
即日融資が可能な金融機関は以下の通りです。
金融機関 | つばさコーポレーション | トラストホールディングス | 三鷹産業 | マテリアライズ |
融資金額 | 制限なし | 100万円〜10億円 | 50万~1億円 | 100万~1億円 |
融資利率 | 4%~15% | 年3.45%~7.45% | 年5%~15.0% | 年5.0%~9.80% |
対応エリア | 全国 | 全国 | 関西エリア | 全国 |
上記で紹介した金融機関はあくまで一例であり、サービス内容や条件変更の可能性もございます。
実際に利用する前に各金融機関に問い合わせするようにしてください。
リースバックは、不動産担保ローンよりも早く資金を調達することができます!
即日融資が難しい場合はカードローンの選択肢もある
まとまった資金が急に必要になった場合、不動産担保ローンよりも「カードローン」が適している場合があります。
その理由は、カードローンは、審査に時間がかからず、最短30分で融資を受けられる場合もあるからです。
カードローンは、運転免許証などの本人確認書類のみで申し込みできる場合が多く、書類準備が簡単で、数分から1時間程度で審査結果がわかります。
また、利用目的や返済能力に応じて、数百万円から1,000万円以上の融資を受けられる場合があります。
このように、カードローンは、即日融資が必要な場合におすすめです。
複数のカードローンを比較し、金利やサービス内容、返済計画などを慎重に検討した上で利用しましょう。
即日融資に対応してくれる不動産担保ローン
即日融資に対応してくれる不動産担保ローンは以下の通りです。
- トラストホールディングス
- 三鷹産業
- 日宝
それぞれの業者について解説していきます。
トラストホールディングス
金利(貸付利率) | 年3.45%~7.45% |
実質年率 | 15.0%以内 |
契約限度額または貸付金額 | 100万円〜10億円 ※10億円以上は要相談。 |
対応エリア | 全国 |
返済方式・期間・回数 | 最長30年1回~360回 |
融資までの期日 | 最短当日~1週間 |
担保 | 個人・法人所有の不動産(土地、建物、マンション、アパートなど) |
連帯保証人 | 原則不要担保提供者の連帯保証が必要。法人の場合は法人経営者の連帯保証が必要. |
資金使途 | 原則自由 |
遅延損害金 | 年率20.00% |
トラストホールディングスは、2009年に設立された会社です。不動産担保事業とファイナンス事業を専門に展開しており、豊富な経験とノウハウを活かしたサービスを提供しています。
一般的な不動産だけでなく、共有持分のみ、借地権、底地権、調整区域、再建不可物件など、幅広い担保対象に対応しています。
他の金融機関では断られてしまった方でも、トラストホールディングスであれば融資を受けられる可能性があります。
三鷹産業
金利(貸付利率) | 年5.0%~15.0% |
実質年率 | 15.0%以内 |
契約限度額または貸付金額 | 50万~1億円 |
対応エリア | 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県三重県、愛知県、岡山県 |
返済方式・期間・回数 | 自由返済(10年以内、120回まで)元利均等返済(10年以内、120回まで) |
融資までの期日 | 最短即日 |
担保 | 個人・法人所有の不動産(建物、マンション、アパートなど) |
連帯保証人 | 原則不要法人の場合は法人経営者の連帯保証が必要. |
資金使途 | 原則自由 |
遅延損害金 | 年20.0% |
三鷹産業は、40年以上の業歴を持つ関西のノンバンクです。法人向け・個人向けに不動産担保ローンを提供しております。
三鷹産業の不動産担保ローンは、最短24時間で融資が可能です。急な資金調達にも迅速に対応してくれます。
日宝
金利(貸付利率) | 年利4.0%~9.9% |
実質年率 | 記載なし |
契約限度額または貸付金額 | 50万円~5億円 |
対応エリア | 全国 |
返済方式・期間・回数 | 元利均等返済・元金一括返済・元金自由返済1ヶ月~30年1回~360回 |
融資までの期日 | 最短翌営業日 |
担保 | 個人・法人所有の不動産(土地、建物、マンション、アパートなど) |
連帯保証人 | 原則不要法人の場合は法人経営者の連帯保証が必要. |
資金使途 | 原則自由 |
遅延損害金 | 年率20.0% |
日宝は、40年以上の歴史を持つ、不動産担保ローンに特化したノンバンクです。豊富な経験とノウハウに基づき、顧客のニーズに合わせた多様なプランを提供しています。
50万円から最大5億円までの幅広い融資額に対応しており、高額な資金調達にも柔軟に応えてくれます。
業界の中でも高い融資上限は、事業資金や投資資金など、大きな資金需要にも対応可能です。
不動産担保ローンを早く融資してもらうコツ
不動産担保ローンを早く融資してもらうコツは以下の通りです。
- できるだけ早く申し込みする
- 必要書類を準備する
- 所有している物件の情報を把握しておく
それぞれのポイントについて解説していきます。
できるだけ早く申し込みする
不動産担保ローンの手続きは、意外と時間がかかります。「最短1時間」と謳われる場合もありますが、実際にはそれ以上かかることを頭に入れておきましょう。
カードローンと異なり、不動産担保ローンでは担保となる不動産の評価が重要です。そのため、審査担当者から電話連絡や現地調査を含めた面談を求められることもあります。
審査では、必要書類や担保不動産に関する情報確認が行われます。迅速な審査には、質問への的確な回答が重要です。
また、審査が当日中に完了しても、融資の入金はローン事業者や金融機関の営業時間に影響されます。当日中の送金手続きと着金確認を希望する場合は、早めの申し込みが重要です。
このように、最短で融資してもらうために、できるだけ早く申し込みするようにしてください。
必要書類を準備する
スムーズに審査するために、事前に必要書類を準備しておきましょう。
不動産担保ローン事業者によって多少異なりますが、主に以下の書類が必要です。
属性 | 必要書類 |
個人(会社員・公務員) | ・本人確認書類 :運転免許証、健康保険証、パスポートなど顔写真付きの公的証明書 ・収入証明書:源泉徴収票、住民税決定通知書、給与明細など ・印鑑証明書 ・返済予定表 |
個人事業主 | ・本人確認書類:運転免許証、健康保険証、パスポートなど顔写真付きの公的証明書 ・収入証明書:確定申告書、損益計算書、貸借対照表など ・印鑑証明書 ・返済予定表:他の借入がある場合 |
法人 | ・法人の登記簿謄本 ・定款 ・決算申告書 ・法人の印鑑証明書 ・代表者の身分証明書 :運転免許証、健康保険証、パスポートなど顔写真付きの公的証明書 ・代表者の印鑑証明書 ・返済予定表 :他の借入がある場合 |
不動産担保ローンを申し込みする上で上記の書類は、必ず必要になるので早めに準備するようにしてください。
所有している物件の情報を把握しておく
不動産担保ローンを組む場合は、不動産についての情報確認が行われますので、正確な情報を把握しておくことが大切です。
必要書類を準備しておけば、一般的な質問にすぐに答えることができます。
もし担保となる不動産が賃貸中の場合は、賃借人や関係性などを確認される可能性があるため、賃貸契約書などを準備しておくと安心です。
それ以外にも、不動産に関する以下の書類を準備するようにしてください。
- 土地・建物の登記事項証明書
- 公図
- 名寄台帳もしくは固定資産評価証明書
このように、不動産に関する情報を把握しておくと、金融機関からの質問に素早く返答できるので、結果として融資までの期間を短縮することができます。
不動産担保ローン以外で早く資金調達できる手段
不動産担保ローン以外で早く資金調達できる手段は以下になります。
- 消費者金融カードローン
- リースバック
それぞれの方法について紹介していきます。
消費者金融カードローン
消費者金融系カードローンの特長は、融資の迅速さと返済の柔軟性にあります。
通常、申し込みから審査を経てお金を借りるまでの時間が短く、中には最短30分で融資される消費者金融系カードローンも存在します。
急な資金調達に対応する際に頼りになります。また、返済日の選択肢が豊富であったり、返済サイクルを自由に調整できるものもあります。
このように、不動産担保ローンに比べて融資までのスピードが早いので、選択肢の一つとしておすすめです。
リースバック
リースバックとは、不動産の所有者が、売却した物件をそのまま借りて利用できる制度です。
特に最近では、自宅を売却した後も、買主(リースバック事業者)との建物賃貸借契約を結ぶことで、売却した自宅に引き続き住むという選択肢が注目を集めています。
リースバックは手続きが迅速で、査定もすぐに行われます。
申し込みから資金が手に入るまでの期間は最短で5日から1か月程度です。
このため、急な資金調達の必要がある場合には、おすすめです。
リースバック会社によって、資金調達のスピードが異なるので、着金が早い業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
まとまった資金が急に必要になった場合、不動産担保ローンはおすすめの選択肢の一つです。
この記事では、「即日融資に対応してくれる不動産担保ローン業者」や「不動産担保ローンを早く融資してもらうコツ」について詳しく解説してきました。
また、すぐに資金が必要な場合の代替手段として、消費者金融系カードローンやリースバックもおすすめになります。
資金調達の選択肢を検討する際には、自身の状況やニーズに合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。
もし「不動産担保ローン」の審査におちてしまった場合は、「リースバック」を利用するのがおすすめです。
リースバックは、自宅を売却し資金を得るとともに、売却後もそのまま家に住み続けることができるサービスです。 短期間で資金を得られるほか、引越しの手間がないといったメリットがあります。
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