不動産担保ローンの金利相場は?低金利の不動産担保ローン業者や低金利で借りるポイントを紹介

「不動産担保ローンの金利相場は?」

「金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者は?」

これから不動産担保ローンの利用を検討している方は、上記のような疑問を抱えてるのではないでしょうか。

不動産担保ローンの金利相場は、金融機関によって異なり、2.50%~13.00%前後です。

このように、金利は金融機関によっても幅が広いので、金利が低い不動産担保ローンを利用することが大切です。

今回は「金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選」や「不動産担保ローンを低金利で借りるポイント」について紹介していきます。

これから「不動産担保ローン」を利用する方は、ぜひ参考にしてください。

目次

不動産担保ローンの金利相場は?

土地や建物などの不動産を担保とする「不動産担保ローン」は、無担保ローンと比べて金利が低く設定されているのが一般的です。

万が一返済が滞った場合でも、担保である不動産を売却することで金融機関は回収リスクを軽減できるためです。

しかし、金利は様々な要素によって変動します。ここでは、金利相場とその影響を与える要素を詳しく解説していきます。

銀行やノンバンクでも金利が異なる

不動産担保ローンを利用する際に、銀行とノンバンクでは「総量規制」という法律の適用範囲が大きく異なる点に注意が必要です。

総量規制とは、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入が制限される規制です。これは、返済能力を超えた借入による生活破綻を防ぐための措置です。

一般的に、不動産担保ローンは総量規制の適用除外となります。しかし、担保となる不動産が自宅の場合は、例外的に総量規制の対象となります。

また、不動産担保ローンの金利は、銀行とノンバンクで大きく異なります。

項目銀行ノンバンク
金利2.50%~6.00%7.00%~15.00%
総量規制適用外(自宅担保の場合は適用)適用
融資対象個人・法人個人・法人(事業者向けが多い)
審査基準厳格比較的緩やか
融資実行までの期間比較的長い比較的短い

銀行の金利は、一般的に2.50%~6.00%です。金利は、以下の要素によって変動します。

  • 金利タイプ: 変動金利と固定金利
  • 融資期間: 短期と長期
  • 融資額:
  • 担保となる不動産の評価額:
  • 借りる人の属性: 年収や勤続年数など

ノンバンクの金利は、一般的に7.00%~15.00%と、銀行よりも高く設定されています。これは、ノンバンクの方が貸出リスクが高いためです。

このように、銀行かノンバンクによって金利が異なるので頭に入れておきましょう。

固定金利と変動金利で金利が異なる

不動産担保ローンには、返済期間中の金利が異なる「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。

それぞれの特徴と金利相場、メリット・デメリットを詳しく比較し、自分に合った金利タイプを選びましょう。

項目固定金利変動金利
金利変動返済期間中変わらない定期的に見直される(約6ヶ月ごと)
金利相場約2.50%~6.00%約1.50%~4.00%
返済金額一定変動
メリット返済計画が立てやすい金利が低い可能性がある
デメリット金利が高い将来の金利上昇リスクがある
審査やや厳しめの傾向比較的緩やか
利用限度額低くなる可能性高くなる可能性

固定金利は、返済期間中、金利が一定のため、返済計画が立てやすく、変動金利よりも金利が高めの傾向です。

メリットは、将来の金利上昇の影響を受けないことや、毎月の返済額が一定なので、家計管理がしやすいことになります。

変動金利は、定期的に金利が見直されるため、返済金額も変動し、固定金利よりも金利が低くなります。

メリットは、将来の金利下降によって、返済負担が軽減される可能性があります。

また、金利が固定金利よりも低いので金利を抑えることが可能です。

しかし、金利が上昇した際は、支払い負担が大きくなるので注意が必要になります。

このように、固定金利か変動金利でも金利が異なり、それぞれのメリットも変わってきます。

将来の金利上昇リスクを抑えたい、返済計画を立てやすいようにしたい方には固定金利がおすすめで、
金利負担をできるだけ低く抑えたい方には変動金利がおすすめになります。

金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選

金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者は以下の通りです。

金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選
  • アサックス
  • AGビジネスサポート
  • セゾンファンデックス
  • つばさコーポレーション

それぞれの業者について紹介していきます。

アサックス

金利(貸付利率)    年1.95%~6.90%
実質年率    15.0%以内(事務手数料・調査料などを含め年率で換算したもの)
契約限度額または貸付金額   300万円~10億円
対応エリア    東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
返済方式・期間・回数 ・元金一括返済:3ヶ月~30年(3回~360回)
・元利均等返済:12ヶ月~30年(12回~360回)
融資までの期日最短3日
担保不動産
連帯保証人  原則不要※法人融資の場合は、代表者の連帯保証が原則必要ご親族(三親等以内)が担保提供される場合は、連帯保証人となっていただく場合があります。
資金使途 原則自由
遅延損害金   年率19.8%

1969年創業、東証一部上場の独立系ノンバンクであるアサックスは、不動産担保ローンを専業としています。長年の経験と高い専門性を活かし、お客様のニーズに合わせた最適なローンを提供しています。

銀行とは異なる、融資専門の金融機関であるノンバンクが、銀行並みの低い金利で融資を受けられるサービスを開始しました。

最短3日というスピードで融資が受けられる点も魅力の一つです。

ただし、対応できるエリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県のみとなっているため、注意が必要です。

株式会社アサックスの会社概要
社名    株式会社アサックス(ASAX CO.,LTD.)
資本金23億784万円
代表取締役 草間 雄介
本社所在地東京都渋谷区広尾1-3-14
業務内容不動産担保ローン
登録番号・許可番号貸金業登録 関東財務局長(14)第00035号
加盟団体 日本貸金業協会会員第000023号
株式会社日本信用情報機構(指定信用情報機関)

AGビジネスサポート

金利(貸付利率)    年2.490% ~ 8.990%
実質年率    15.0%以内(事務手数料・調査料などを含め年率で換算したもの)
契約限度額または貸付金額   100万円 ~ 5億円
対応エリア    全国
返済方式・期間・回数 元金一括返済:最長2年(24回以内)
元利均等返済:最長30年(360回以内)
融資までの期日最短3日
担保土地・建物
連帯保証人  原則不要※法人融資の場合は、代表者の連帯保証が原則必要ご親族(三親等以内)が担保提供される場合は、連帯保証人となっていただく場合があります。
資金使途 原則自由
遅延損害金   年率20.0%

AGビジネスサポートの不動産担保ローンは、最短3日という業界最速レベルのスピード融資と、初期費用を抑え、手元に多くの資金を残せる点が特徴です。

急ぎで資金調達が必要な方や、契約時の初期費用を抑えたい方におすすめのローンです。

■ スピード融資
簡易審査最短1日
融資実行まで最短3日

■ 初期費用を抑えた
不動産調査料・保証料0円
事務手数料も不要(カードローン利用の場合)
2023年11月1日以降のビジネスローンは最大3%の手数料

■ 事業性融資の実績が豊富
年間6000件以上の融資実績
新規事業資金、設備投資資金、赤字決算、債務超過にも対応

AGビジネスサポート株式会社の会社概要
社名    AGビジネスサポート株式会社
資本金1億1千万円
代表取締役 吾妻 弘
本社所在地東京都港区芝2丁目31-19
業務内容事業者金融業
登録番号・許可番号登録番号:関東財務局長(8)第01262号
日本貸金業協会会員 第001208号

セゾンファンデックス

金利(貸付利率)    固定金利 4.5%~9.9%変動金利 2.75%~4.55%(2023年4月時点)
実質年率    15.0%以内(事務手数料・調査料などを含め年率で換算したもの)
契約限度額または貸付金額   100万円~5億円
対応エリア    全国
返済方式・期間・回数 5年~25年/60回~300回
融資までの期日最短1週間
担保法人、代表者またはその親族が所有する不動産
連帯保証人  原則不要※法人融資の場合は、代表者の連帯保証が原則必要ご親族(三親等以内)が担保提供される場合は、連帯保証人となっていただく場合があります。
資金使途 原則自由
遅延損害金   年率20.00%

セゾンファンデックスの不動産担保ローンの特徴は、担保範囲が広く、容積率オーバー、親族所有、築古物件など、他社で断られた不動産でも融資がおりる可能性があります。

また、変動金利2.75%~4.55%と同業他社より低く、返済期間は最長25年まで設定可能です。

審査の早さも定評があり仮審査最短翌日、本審査最短3営業日になります。銀行や他社より圧倒的なスピードで資金調達することができます。

セゾンファンデックスの会社概要
社名    株式会社セゾンファンデックス
資本金45億9万8,000円
代表取締役 青山照久
本社所在地〒170-6037東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャイン60 37階
業務内容融資事業(無担保・不動産担保)・不動産金融事業・ソリューション事業・信用保証事業(不動産担保)
登録番号・許可番号登録番号:関東財務局長(11)第00897号日本貸金業協会会員第001350号宅地建物取引業者免許証番号 国土交通大臣(1)第9536号

つばさコーポレーション

金利(貸付利率)    4%~15%条件が合えば「不動産スーパーサポートローン」3.8%~7.8%
実質年率    15.0%以内
契約限度額または貸付金額   制限なし
対応エリア    全国
返済方式・期間・回数 最長30年1回~360回
融資までの期日最短当日~1週間
担保個人・法人所有の不動産
連帯保証人  原則不要※担保物件の所有者が借主と異なる場合は、所有者が連帯保証人となります。
資金使途 原則自由
遅延損害金   年率20.00%

つばさコーポレーションは、不動産担保ローンに実績がある不動産総合ファイナンス企業です。

最低金利が4%〜15%と低く、同業他社より低金利設定で、資金調達コストを抑えられます。

最短当日〜1週間と、迅速な融資対応が可能です。場合によっては当日融資も可能で、急ぎの資金調達にも対応できます。

つばさコーポレーションの会社概要
社名    株式会社つばさコーポレーション
資本金6000万円
代表取締役 金子 豊子
本社所在地〒150-0042東京都渋谷区宇田川町36-6ワールド宇田川ビル7階
業務内容不動産総合ファイナンス
登録番号・許可番号東京都知事(5)第31325号

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不動産担保ローンの金利の決まり方

不動産担保ローンの金利の決まり方について解説していきます。

不動産担保ローンの金利の決まり方
  • 不動産の担保評価額
  • 不動産の担保掛目
  • 返済能力

不動産の担保評価額

不動産担保ローンの金利は、担保となる不動産の評価額によって大きく左右されます。

不動産評価額とは担保となる不動産の価値を、金融機関が独自に算出した金額です。担保価値とも呼ばれ、不動産担保ローンにおける重要な項目の一つです。

不動産評価額と金利の関係は、一般的に、不動産評価額が高いほど、借入可能額が大きくなり、金利を低く設定することができます。

これは、高い評価額は、金融機関にとって担保価値が高いことを意味するため、リスクが低く、低金利で貸し出すことができるからです。

不動産評価額は、金融機関ごとに独自の方法で算出されます。

  • 路線価方式
  • 積算価格方式
  • 収益還元方式

など、いくつかの評価方法があり、それぞれの金融機関が独自の基準でこれらの方法を組み合わせます。

そのため、たとえ同じ不動産を担保とする場合であっても、不動産担保ローンを申込む金融機関によって不動産評価が変わる可能性があります。

不動産担保ローンを借りる際には、複数の金融機関で不動産評価額を比較することをおすすめします。

複数の金融機関で比較することで、より高い評価額で借りることができ、結果的に借入可能額を増やしたり、金利を低く抑えたりすることができます。

このように、担保評価額によって金利が変わってくることもあります。

不動産の担保掛目

担保掛目とは、不動産担保ローンにおける融資限度額を決定する重要な指標です。

これは、担保となる不動産の評価額に対して、金融機関がどの程度融資を行うかを設定する比率です。

一般的に、不動産評価額の70~80%が担保掛目として設定されます。

例えば、評価額が5,000万円の場合、担保掛目が80%であれば利用限度額は4,000万円となります。

低めの担保掛目設定のメリット
  • 金利の低減: 担保掛目が低いほど、金融機関のリスクが低くなり、金利が下がりやすくなります。
  • 余裕のある資金調達: 想定外の支出にも対応できるよう、余裕を持った資金調達が可能になります。
  • 将来的な不動産売却リスクの軽減: 万が一、債務返済が困難になった場合でも、不動産売却によって残債を回収しやすくなります。

担保掛目は、金利や資金調達額、将来的なリスクに影響を与える重要な要素です。

低めの担保掛目設定はメリットが多い一方、審査基準が厳格になる可能性もあります。

自身の状況やニーズに合わせて、適切な担保掛目設定を検討することが重要です。

返済能力

返済能力は、不動産担保ローンの金利を決定する重要な要素の一つです。

これは、信用力とも呼ばれ、借入金の返済能力の高さが、金利の優遇につながります。

返済能力の判断基準
  • 個人: 雇用形態、年収、勤続年数
  • 法人: 事業利益、会社の活動状況

借入希望額が返済能力に見合っていることが重要です。安定した収入があれば、より大きな金額の融資を受けられる可能性が高くなります。

また、他社からの借入状況も返済能力を判断する材料となります。毎月の返済負担が大きすぎると、金利が高く設定される可能性があります。

このように、高い返済能力は、金利の優遇につながり、結果的に利息負担を軽減できます。借入希望額は返済能力に見合った金額に設定し、他社からの借入状況にも注意しましょう。

不動産担保ローンを低金利で借りるポイント

不動産担保ローンを低金利で借りるポイントは以下の通りです。

不動産担保ローンを低金利で借りるポイント
  • 上限金利が低金利の不動産担保ローンを選ぶ
  • 担保価値に対して借入額を低く設定する
  • 変動金利を利用する

それぞれのポイントについて解説していきます。

上限金利が低金利の不動産担保ローンを選ぶ

多くのローン商品には、下限金利と上限金利が設定されています。不動産担保ローンにおいても例外ではなく、ほとんどの方が上限金利で融資を受けることになります。

下限金利は、非常に低い金利ですが、審査基準が厳しく、ほとんどの方が適用されないのが現状です。そのため、下限金利は「見せ金利」と呼ばれることもあります。

不動産担保ローンを利用する方の9割以上は、上限金利でローン契約します。

より低金利で借りるためには、上限金利が低い不動産担保ローンを選ぶことが重要です。

金利決定に関わる要素
  • 担保となる不動産の評価額
  • 返済能力
  • 金利タイプ
  • 金融機関の貸出基準

このように、不動産担保ローンの金利は、下限金利だけでなく、上限金利にも注目するようにしましょう。複数の金融機関で比較検討し、低金利のローンを選ぶことが、利息負担を軽減するポイントです。

担保価値に対して借入額を低く設定する

不動産担保ローンでは、借入額が担保価値に対してどの程度かによって、金利が大きく左右されます。

一般的に、担保価値に対して借入額が少ないほど、金利は低くなります。これは、金融機関にとってリスクが低くなるためです。

  • 借入額を担保価値に対して低く抑える: 借入額が担保価値の70%程度以下であれば、低金利の可能性が高くなります。
  • 複数の金融機関で比較検討する: 金利は金融機関によって異なるため、複数の金融機関で比較検討することで、より低金利のローンを見つけることができます。

このように、低金利で不動産担保ローンを利用するには、借入額を担保価値に対して低く抑えることが重要です。

変動金利を利用する

不動産担保ローンには、低金利の変動金利と、将来の返済計画を立てやすい固定金利の2つの金利タイプがあります。

変動金利は、景気動向によって金利が変動するため、金利が低い時期は固定金利よりもお得に借りることができます。しかし、将来の金利上昇リスクも存在します。

一方、固定金利は、借入期間中金利が変わらないため、返済計画が立てやすく安心です。ただし、金利水準は変動金利よりも高めに設定されています。

どちらの金利タイプを選ぶべきかは、金利水準、将来の金利動向予想、返済計画、リスク許容度などを総合的に判断する必要があります。

金利上昇リスクは、正確に予想することは難しく、金利を抑えたい人は変動金利のタイプを選ぶ人が多いです。

このように、リスクを把握したうえで、低金利の変動金利を選ぶことで金利を抑えることができます。

まとめ

今回は「金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選」や「不動産担保ローンを低金利で借りるポイント」について紹介してきました。

「金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選」は以下の通りです。

金利の低いおすすめの不動産担保ローン業者4選
  • アサックス
  • AGビジネスサポート
  • セゾンファンデックス
  • つばさコーポレーション

「不動産担保ローンを低金利で借りるポイント」は以下になります。

不動産担保ローンを低金利で借りるポイント
  • 上限金利が低金利の不動産担保ローンを選ぶ
  • 担保価値に対して借入額を低く設定する
  • 変動金利を利用する

上記のように、不動産担保ローン業者によっても金利は異なるので、低金利な業者を探すことが大切になります。

不動産担保ローンには、金利が変動する変動金利と、金利が固定される固定金利の2つのタイプがあります。

変動金利は、金利が低い時期は固定金利よりもお得ですが、将来金利が上昇するリスクがあります。一方、固定金利は、金利上昇リスクがありませんが、金利水準は変動金利よりも高めに設定されています。

どちらの金利タイプを選ぶべきかは、金利水準、将来の金利動向予想、返済計画、リスク許容度などを総合的に判断するようにしましょう。

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